看護師が介護士からいじめのターゲットにされるというのは、特に介護施設においてよく聞く話です。
すでに、風習化しているという職場も多いのではないでしょうか。
「それ私だ…介護士からいじめを受けてるけど、看護師は人数も少ないし我慢するしかないんだよな…。」
「介護士のいじめの話聞くと、介護施設で働いてみたいけどためらっちゃうな…。」
「介護施設はどこの職場でも看護師はいじめられるんでしょ?転職しても無駄!」
じゃあ、本当に我慢するしかないのか?
もちろん、そんなことはありません。
介護施設で働く看護師にも対処法はある!
それだけではありません。
看護師を尊重してくれて、介護士が普通の同僚として接してくれる介護施設はあるんです。
だから、諦めるのはまだ早いですよ!
目次
看護師が介護士からいじめのターゲットにされてしまうのはナゼ?
看護師が介護士からいじめのターゲットにされてしまうのはナゼなのでしょうか?
看護師と介護士は、同じ利用者様を対象にしている職種です。
その違いは、医療行為ができるかできないかということ。
介護施設で働く看護師は、病院ほど医療行為が必要ありません。
だから、介護士も看護師をある程度同等の存在として見てしまうのでしょう。
介護士側からすれば、体に負担のかかる仕事が少ない看護師は、面白くない存在になってしまうわけですね。
しかも、看護師は介護士に比べ、圧倒的に人数が少ない。
そのため、多勢に無勢という言葉があるように、いじめをしている介護士よりも、ナゼかいじめられている看護師が悪いような扱いになってしまう…。
「じゃあ、看護師の人数が少ない介護施設では、やっぱり我慢するしかないってこと?」
もちろん、そんなわけはありません。
いじめが起きることで問題なのは何だと思いますか?
いじめのターゲットにされている看護師が辛い思いをしているというのは、確かに大きな問題です。
でも、感情を抜きにして考えたとき、さらに大きな問題となることがあります。
それは、利用者様に悪影響を及ぼす可能性が高いということ。
高齢者は、一度具合が悪くなると、立ち上がるのに時間がかかるもの。
早期に発見する観察力が必要です。
ただ、介護施設の場合、24時間利用者様を観察しているのは介護士ですよね。
だから、介護士の状態報告なしに成り立たないことも事実。
でも放置されたことで、もしも状態が悪化したとしたら…
「担当の介護士にいじめられてて、自分からは聞きづらかった…。」
こんな言い訳は通用しません。
いじめを受けていることで、看護師は多くのことを我慢していると感じているかもしれません。
嫌味を言われても我慢。
冷たい態度を取られても我慢。
でもそれが、イコール業務放棄になってはダメ。
じゃあ、実際にどうしたら良いのか?
具体的な対処法を、次項でご紹介します。
看護師が介護士からいじめのターゲットにされてしまった場合の対処法とは?
看護師が介護士からいじめのターゲットにされてしまった場合、どのような対処法があるのか?
対処法でポイントになるのは、『看護師が介護士からいじめを受けている』ということではありません。
あくまで、看護師と介護士間に生まれている確執が、利用者様に悪影響を及ぼしているということが焦点です。
ただ、この問題に切り込みをいれることこそが、介護士からのいじめに対抗する手段となります。
実はこの対処法、私の学生時代の実体験!
看護師がいじめを受けにくい環境作りに成功した例ですから、ぜひ参考にしてみて下さい。
トップを動かして大きな問題とする
実習先の介護施設では、看護師の人数も少なく、実際に指導についてくれたのは20代の介護士でした。
明らかに発熱している利用者様。
それでも、時間だからと布団を全部めくられ、丸裸での清拭。
食事の時間になると、熱は39℃代。
それでもその介護士は、薬もゴチャ混ぜにしたご飯をどんどん口に運んでいきます。
案の定、午後から利用者様の呼吸状態は悪化しました。
そして、一言…
「担当の看護師に報告すれば?どうせアンタもあの無能な看護師と同じでしょ?」
この体験を受けて、大学側は施設側に問題提起。
実はこの介護施設では、介護士による看護師いじめが横行していたようです。
大学側から問題とされてしまえば、介護施設側も対策を取らないわけにはいかなくなりました。
介護施設の場合、看護師側のトップと介護士側のトップがいますよね。
公に話し合いの場が設けられるということは、改善の余地があるということですから、互いのトップを動かすほどの大きな問題にすることがポイントですよ!
観察点と判断基準を具体化する
会議で話し合われたのは…
- 利用者様の尊厳
- 観察ポイント
- 介護士から看護師への報告体制
看護師側に求められたのは、観察点と判断基準を具体化すること。
これまでもある程度観察点の基準はあったようですが、さらに事細かくという要望。
実習期間では結論が出ませんでしたが、その後施設側から受けた報告では…
この会議後、看護師側は即行動に移したそうです。
- 利用者様の観察点を明確にしたフリーシート作成
- 判断基準:熱○○℃以上なら報告…など具体化
この行動により、介護士と看護師の間に何が生まれたのか?
- 看護師が利用者様の状態を把握しやすくなった
- 介護士が看護師に状態報告しやすい体制になった
- 互いの役割に違いがあることを再認識できた
観察点と判断基準を具体化したことで、介護士も「いじめている看護師だから報告してやらない!」とはできなくなったわけです。
業務放棄になってしまいますから。
役割の違いが明確になったことで、看護師と介護士の壁はさらに厚くなったようです。
ただ、逆に壁が厚くなったからこそ、看護師がいじめを受けにくい環境作りに成功したとのこと。
それでも、利用者様の異常の早期発見がしやすくなったわけですから、一石二鳥と言えそうですね!
看護師が介護士からいじめのターゲットにされてしまったら転職もアリ!
看護師が介護士からいじめのターゲットにされてしまった場合の対処法をご紹介しましたが、ある程度時間がかかることは間違いない…。
「そんなに待ってられない!」
「そもそも、うちの職場は、看護師と介護士で話し合いなんて絶対無理!」
これは、どうしようもない。
だったら、介護士による看護師へのいじめがない職場に転職!
「だから介護施設はどこの職場でも看護師はいじめられるんでしょ?」
転職しても無駄だって
それが探せばあるんですよ〜。
看護師を尊重してくれて、介護士が普通の同僚として接してくれる介護施設が。
「へぇ〜。でも自力で探すのは難しいよ…。」
そんな時は、看護師転職コンサルタントの活用です。
内情に詳しいプロが、介護士による看護師のいじめがない職場を紹介してくれますよ!