看護師ならモンスターペイシェントに一度は遭遇した経験があるのではないでしょうか。
どこの職場にも、必ず影を潜めています。
悲しいことに、『モンスターペイシェントに絶対遭遇しない』という方法はありません。
だからこそ、出会ってしまった時にどんな対応をすべきか?が重要になるわけですね。
モンスターペイシェントへの看護師らしい対処法をご紹介しましょう!
目次
モンスターペイシェントには看護師らしい対処法が求められる?!
看護師はモンスターペイシェントに絶対遭遇しないという方法はない…。
看護師人生で一度も出会ったことがないという人を見つける方が難しいでしょう。
なぜ、モンスターペイシェントになってしまうのか?
普通の生活をしていたら、一般常識を持っている限り、見ず知らずの他人に暴言や暴力を働くなんて考えもしないはず。
ただ患者様は、基本的に具合が悪いんです。
いつもと違う状態の自分に焦り、憂鬱になり、早く治りたいと苛立っている。
だから、一番に考えるのは『自分のこと』。
もちろん、当然と言えば当然です。
その結果、いつもなら言わないようなことでも、つい口を衝いて出てしまう…。
「じゃあ看護師は、暴言吐かれても泣き寝入りしなきゃなんないの?」
もちろん泣き寝入りはダメ!
というより…暴言や暴力を受け入れるのではなく、対処することも看護師の仕事の一つだとは思いませんか?
体調が悪くて精神的にも不安定なモンスターペイシェント。
全てひっくるめて、看護の対象である患者様。
モンスターペイシェントの言動に傷つくこともあるでしょう。
「なんで私がこんなこと言われなきゃなんないの?」と腹が立つこともある!
それでも、相手は患者様です。
看護師らしい対処が求められるということ。
次項では、その対処法についてご紹介しましょう!
モンスターペイシェントへの看護師らしい対処法!押さえておくべきポイントとは?
看護師はモンスターペイシェントに遭遇したとき、どのような対処法を取るべきなのでしょうか?
看護師らしく対処するためには、大前提として押さえておくべきポイントがあります!
それは…
『患者様がイレギュラーな心身状態にある』ということ。
普段からクレーマーのような性格だったり、気性が荒い人は別ですが、健康な状態であれば言葉を選べる人が対象であるということを忘れてはいけません。
これを踏まえた上で、モンスターペイシェントにはどのような対処法を取るべきなのかをご紹介します!
○○しない!
モンスターペイシェントに暴言を吐かれたとき、心を乱されるのは仕方がないこと。
看護師も人間ですから。
腹が立って、悔しくて、悲しくて、逃げ出したくなる。
でもここでひと踏ん張り!
- 態度を変えない
- 声を荒げない
- 反論しない
- 張り合わない
- 謝らない
そうです。
表面上は、いつもの自分でいることが大切。
イレギュラーな心身状態にあるモンスターペイシェントを、看護師の言動で上回ろうとする対応はNG!
また、安易に謝るのもNG!
謝れば、「やっぱ自分は悪くないじゃん!」と、モンスターペイシェントの感情を高ぶらせる原因になってしまいます。
実は、怒りのピークは6秒しか持たないと言われています。
健康な状態なら言葉を選べる人が対象です。
冷静に戻る瞬間を待ってから、じっくり話を聴きましょう。
落ち着いた精神状態になってから、看護師が自分の話を真剣に聴いてくれていると感じれば、患者様も言葉を選び、考えを整理して伝えやすくなるはずですよ!
「上司に相談させてください。」とその場を去る
モンスターペイシェントに遭遇したとき、なんとかその場を収めようと頑張りすぎてはいませんか?
『○○しない!』でご紹介した方法でも、患者様の怒りが収まらないときは…
「上司に相談させてください。」
この一言を残して、その場から去るのも一つの手段!
「逃げるみたいじゃん…。」
と思うかもしれませんが、これも『健康な状態なら言葉を選べる人が対象』だからこそ有効!
モンスターペイシェントが冷静になるための時間を作ることもできますし、あなたの訴えを真剣に考えていますよ!というアピールにもなります。
上司に助言を求めることで、部署全体の問題として取り組むこともできますから、一石二鳥にも三鳥にもなる対処法ということですね!
看護師でモンスターペイシェントに耐えられない人は転職もあり!
モンスターペイシェントへの看護師らしい対処法をご紹介しました。
ただ中には、モンスター化した患者様のターゲットにされ、グサグサささる暴言の数々に心が悲鳴を上げている看護師もいるかもしれませんね。
本来であれば、これは個人レベルの問題ではありません。
モンスターペイシェントは、どこの部署でも良しとはされませんから、当然ながら部署全体の問題として取り組みそうなもの。
…にも関わらず、そういった取り組み体制がない場合もあるのが現実。
モンスターペイシェントの存在をわかっていながら、自分に火の粉が飛んでこない限り見て見ぬふり…。
本心を言ってしまえば、誰しも問題に巻き込まれるのは嫌ですからね。
その結果、モンスターペイシェントの温床となってしまうわけです。
だったら、そんな同僚すら守れない職場は転職した方がイイ!
モンスターペイシェントをできるだけ避けて転職したいなら、看護師転職コンサルタントを活用しましょう。
職場情報に詳しいプロ達が、あなたの再スタートをサポートしてくれますよ!